この話は私が中学生の時の話です。

私が住んでいる地域には、潰れた病院がありました。
一時期は多くの患者さんを抱えていたそうですが、近くに設備の良い病院が出来たことで、潰れてしまったそうなのです。

私の中学の友人が、急にこの廃病院を探検しようと言いだしたのです。
友人は好奇心旺盛で、気になった事はしないではいられない質なのです。
友人が一緒に行こうと誘ってきたのですが、私は行きたくありませんでした。
私は人一倍怖がりで、特に幽霊の類が一番怖いと感じていたのです。
ですが友人があまりにも行こう行こうとうるさいので、結局は私が折れて一緒に行くことにしました。

友人は昼間よりも夜に行った方が面白いと言い出し、夜に廃病院に行くことにしました。
この廃病院の周りには街灯が所々にあるだけですから、ほとんど真っ暗と言う状態なのです。
私と友人は懐中電灯をそれぞれが持ち、廃病院へと入る事にしたのです。

廃病院は鍵が壊れており、簡単に入る事が出来ました。
所々に落書きや焚火の跡があり、多くの人が廃病院に入った痕跡が残っていました。
私はココで帰ろうと言い出したのですが、友人はもっと奥に行って見ようと言い出しました。
私は仕方なく、友人の後を付いて行くことにしました。

私たちは病院の地下に有った、霊安室へと向かったのです。
友人はそこが一番何かありそうだと言うので、私は重い足を引きずって付いて行くことにしました。
霊安室に着いた私たちは、そっと扉を開けてみました。
そこには寝台が三つほど並べて置いてあり、上には何も乗っていませんでした。
私たちが霊安室で色々と探っていると、霊安室の外の廊下から足音が聞こえてきたのです。
パタン、パタンと、足音は私たちの霊安室へと徐々に近づいて来たのです。
そしてその足音は、霊安室の前で止まりました。
私たちは息を殺して、霊安室の入り口の扉を凝視しました。
そしたら急に後ろから声が聞こえたのです。
私たちは声のした方へ振り返り、そこで見てしまったのです。

そこには痩せ細った数人の男が立っていました。
男たちは私たちに聞こえないほどの声で何か言った後、私たちに手を伸ばしてきたのです。
私たちはそれで慌てふためき、急いで霊安室から飛び出したのです。
それでも男たちは私たちにものすごいスピードで追いかけて来て、私たちは猛スピードで病院から脱出したのです。
廃病院から脱出して後ろを振り返ってみたのですが、男たちは追いかけて来ていませんでした。
私たちはこの後猛スピードで家に帰り、ガタガタ震えながら布団をかぶって寝てしまいました。

この後廃病院に行くことはなく、私たちにその後何もおかしなことが起こらなくて良かったと思っています。