もともとスピリチュアルなものが好きではありましたし、心霊現象など幽霊の存在は信じていました。
しかし見えたり感じたりすることはいままで経験がありませんでした。

昨年の冬に、突然田舎に住む母親から電話がかかってきました。
「お父さんが危篤だから帰ってきなさい。」と。
急いで帰省する用意をしていると、グローブホルダーというバックに付けて手袋をホールドするアクセサリーがあるのだが、金具でできているはずなのに、ポキッと折れてバックから外れていいました。
これはいわゆる「虫の知らせ」というやつかなと思いました。
そしてその晩寝ていたら、大量の汗が出て体が熱くなりました。こんな時に熱が出てしまったかもしれないと焦りましたが、朝目覚めて体温計で熱を測ってみましたが、熱はなく平熱で体から汗が出ていただけでした。
これはますます、虫の知らせだと思いました。

実家に着くと、すでに父は亡くなっており、布団の上に遺体が置かれていました。
すると兄が突然空中を見て、父と何か会話をしだしました。兄は霊能力などまったくなかったのにです。
父が亡くなってから兄は急に父と交信ができるようになったというのです。
兄が、「あ、お父さんがきたから部屋の電気がちかちかするよ。」というと、本当にリビングの電気の一部が点滅しだしました。
それだけでなく、兄がお葬式に呼ぼうとしていた人に電話をかけようとしたところ、「お父さんが呼ぶなって電話をかけさせてくれないよ。」と笑い出しました。
携帯電話を見たら、圏外になっていて電話をかけるのを辞めると、アンテナが立っている絵が表示されて驚きました。

私も見えはしませんでしたが、不思議な体験をしました。
遺体を焼いた後に、家族と親戚とで食事会をする会場に向かった時のことです。
私が遺骨の入った骨壺を持って、食事をするお店の入口まで行きましたが、そのお店のドアはボタン式の自動ドアだったのです。
骨壺を持っていたためボタンを押すことができなかったので、心の中で「お父さん、悪いけど骨壺でボタンを押させてもらうよ。」と言ってボタンを押そうとしたら、押す前に自動ドアが勝手に開いたのです。
これは絶対父が開けてくれたのだなど感じました。

父が危篤からお葬式が終わるまでの1週間は、兄をはじめとして不思議な現象がたくさん起こりました。
しかし、まったく恐ろしいという感じはなく、こういう世界はやはり実在するのだなと身をもって体験しました。