中学生の時、実家の自分の部屋で寝ているところ目がパチっと開きました。
初めは夢の中にいるような感覚で、あたりを見渡します。
だんだんと、目が覚めているということに気づき意識もハッキリとしてきました。
冬で寒かったので、羽毛ぶとんをかけていましたので寒いはずなのですが、真夏のような汗をかいていることに気づき汗を拭こうと動こうとしましたが、なんと体が動きません。
初めての金縛りです。さすがに経験がないので、必死に動こうと頑張りましたが、指先から足の先まで全く動きませんでした。
ただ、以外と冷静で動く部分を探しているような感じです。すると、首だけは動きました。右に左に部屋の中を見渡します。
その日も水泳の練習をしてましたので、疲れているのだと思い自分の机や天井、電球などいろいろ見ました。
一瞬姉の日本人形が飾ってありドキッとしましたが、それはただの人形です。
特に怖くもありませんでした。
当然それまで心霊現象の体験など一度もないので、テレビや本で見たり、学校で友達が体験した話を聞く程度でまさか自分にそのような能力があるとも思っていませんでした。
金縛りなんてのは、疲れからくるものだと本気で思っていた、冷めた子供だったのです。
しかし、だんだんと汗も多く出てくるし身体中から寒気もします。これは本気で病気にかなとか考えてるる時、枕元で気配を感じます。
いやいや、まさかな。などと思い首だけは動くので、上を向きました。
すると。
うわっ。
ばーさんが着物姿で立っているではないか。
さすがに反射的に逃げようと思いました。しかし、金縛り中です。全然動きません。
目もあっています。しかも、上を向いているので普通なら顔は反対に見えるはず、でもばーさんは逆です。
まさか天井に立ってるのか、更に怖さがこみ上げてきます。
もう限界、耐えれない、逃げたい。
頭はパニック、崩壊寸前です。
全く笑いもしない見たことのないばーさんが、真顔で見てきます。
首も動かなくなり、目だけが合い続けています。
おそらく時間はそれほど長くはないですが、頭はパニック状態なので、10分以上に見つめあったような感覚です。
次の瞬間金縛りがなくなり、部屋の隅まで逃げました。
目が離れた瞬間から、着物をきたおばーさんはいなくなっていました。
その日は怖くなて、電気をつけて朝までゲームをして過ごしました。
それから、6年全くそのようなことにはならなかったので忘れてました。
成人を迎え21歳になってから、その頃は大阪に住んでましたので、盆休みに帰省をし地元の友達とお酒を飲んでいました。
さすがに、盆休みで帰ってきてるのにお墓参りをしていないということで、深夜2時お墓参りに行きました。
当然、酔っていなければ行きません。
一人で、フラフラとお墓参りをし、墓石を磨き線香はないのでそのまま手を合わせ帰ろうとまたフラフラと墓地を歩いていました。
田舎なので、墓地を出るのに5分くらいは歩きます。
盆なので墓地も火が灯り、いつもより明るい感じです。
他の墓石を見ながらゆっくり歩いていると少し寒気がします。
しかし、あまり気にせず歩いていました。
すると、知らない人の墓石の前に着物をきたおばーさんが立っています。
酔っ払っているので、自分の他にも墓参りに来てるくらいにしか思いませんでした。
その前を通りすぎる時に、ずっとこっちを見ているので変なばーさんだなくらいで軽く会釈をして通過しました。
気持ち悪い人だったので振り返ると、まだこっちを見ています。
会釈をしたのに真顔で、しかもずっと見るなんて失礼だな、くらいの気持ちで家までフラフラと帰りましたが、さすがに30分ほど歩くと酔いも覚め冷静になってきました。
よくよく考えるとおかしいことだらけです。
深夜2時の墓地に着物をきたおばあさんが立っていることを、正常な時に考えると寒気がします。
その時中学の時の金縛りを思い出し、もしかしたら同一人物かもしれません。
その後30歳を超えたいままで一度もお会いしていませんが、もしかしたら見守っていてくれたのかもしれません。
そのおばーさんを不安にさせないように、真面目に生きていこうと思います。